ほしの墓標

脳のリソースがいっぱいになったらここに書き込んで整理します。今は日記を書いています。

天文学のインプット(2022年4月10日の日記)

・今日は仙台市天文台に行った。

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・ひとつひとつの展示を理解しながら進んで行って、合間にプラネタリウム「今日の星空散歩」と学芸員さんへの質問を挟んでいたら、いつの間にか4時間かかっていた。それでも展示の半分強しか理解できていないのだから怖い。前回来た時にもだいぶ理解したと思っていたので、今回はその復習から始まったのだがいかんせん物理学が不得意なので理解するまでに時間がかかる。それでも分からなかったことを知るのは楽しいし、理解出来たらもっと楽しいので今日は天文台に来て良かったなと思った。

 

仙台市天文台の話をします。ここから先は仙台市天文台天文学の話がほとんどです。最後に野球の話と猫の写真があるくらいです。

仙台市天文台の展示室は全ての展示がひとつのホール内にあるため、展示テーマ毎の区切りや順路はあれど行き来は自由にできる。テーマは地球→太陽系→銀河系→大宇宙の順に展開されていくため、理解しながら進むにはちょうど良かった。

 [仙台市天文台HP 施設案内より]

 1階 展示室

 身近な宇宙から遠くの宇宙へ、宇宙の広がりを体感できるよう 「地球」「太陽系」「銀河系」など、分野別にエリアを分けて展示。

仙台市天文台

 展示室 - 仙台市天文台

・展示が比較的生活に身近な天文現象の日食や月食、月の満ち欠けについてなどから始まるので、天文学に苦手意識を持っていたとしても入りやすい導入方法だと思う。天文台に行きたい!となるのは、ニュースで日食や月食の報道があった時や星座に興味を持った時が多いと思うので、この展示順はとても良いな。ただ、仙台市天文台では、展示はあくまで天文学的なものが中心になるので星座に纏わる神話などは取り上げられていないのが注意だ。星座の神話や逸話について知りたいならば、プラネタリウム学芸員さんの簡単な説明だけでしか情報は得られない。なので展示室のパネルは見ずに、展示物だけを見て回る人も多かった。多くの展示には、解説パネルに加えて実際に動かしたり触ったりできる展示物や、モニターでの解説や写真アルバムなどがあったので視覚・触覚に直接働きかける展示が多い印象だった。とっつきやすいね。

 

・一番最後につっかかったのが、恒星の光についての展示物だった。①まず、恒星はそれ自体が輝く星のことだ。(地球は光ってないので恒星ではない。)②光は温度の高さによって目に見える色が変わる。白に近いほど温度は高く、赤い色は温度が(比較的)低い。③それとは別に、恒星の光を分光すると分光スペクトラム(電磁波の波長ごとの強度の分布図)が得られる。これでは、恒星ごとに7色(虹の色🌈)の色の割合が違うのだが、その一連のグラデーション上に黒い線が入っている(らしい)。④その黒い線が入っている色の位置を見ることで、その恒星に含まれる元素が分かるらしい!

 輝線と吸収線もといフラウンホーファー線の話らしいです。教科書で読んだら絶対に理解できないことも理解できた(気がする)ので、天文台ってすごい!仙台市天文台の展示がすごい。でも展示パネル以外の説明はあまり無いので、それを自分の中で噛み砕きつつ、隣にいる人に聞いて理解しました。私だけの力では無かったです。

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・そこまではなんとか理解できたし、分からなかったことは学芸員さんに聞いて理解できた。学芸員さんに聞いた質問は「太陽系の惑星は太陽の引力と遠心力の釣り合いが取れた軌道上を公転しているが、なぜ火星と木星の間にはそれらよりも遥かに小さい小惑星が集まる小惑星帯が公転軌道を保って存在し続けられるのか?」だった。分かりますか?私はよく分からなかったので聞きました。

 学芸員さんのアンサーによると①太陽系の惑星は質量・密度・体積で(分かりやすくいうと)密度がある順に並んでいる。②太陽に近い順で水金地火までは主に岩石からなる岩石惑星。木星土星は主に水素とヘリウムからなるガス惑星。天王星海王星はメタンやアンモニア、氷などの氷惑星である。並び順は岩石(水金地火)→ガス(木土)→氷(天海)の順。③惑星は太陽の引力と遠心力の釣り合いが取れた軌道上を公転している(ケプラーの法則)。④小惑星帯にある小惑星は地球よりも小さいが、岩石惑星ではありつつもガスも含むので、水金地火→小惑星帯→木土→天海の順になる。⑤なぜそこに小さな星が沢山あるのかは、太陽系が誕生した時に元々あった小さな小惑星たちがそのままそこに残ったからそこにある(説)。

 だそうです!説明してても分からなくなってきそうだった。アウトプットは大事だな!

 

天文学の素地が無いので理解にかなり時間を費やしたが、素地が無くても基本的な原理が分かったので仙台市天文台はすごいと思う。基本的な原理が分かった上でWikipediaの太陽系の項目を読むと、分かることが多くて楽しい。例えば、太陽系の惑星は太陽からの熱や光が影響するので惑星を構成する物質に差があることとは、前述のことを指している。

 太陽系内では、太陽からの熱と光圧によって組成に差が生じており、原則、太陽に近い天体は融点の高い物質、遠い天体は融点が低い物質から構成されている。これらの物質が凝固する可能性のある境界線を雪線(フロストライン)という。たとえば、太陽系での水の雪線は、火星軌道と木星軌道の間になる。[Wikipediaより]

▷太陽系(Wikipedia)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E5%25A4%25AA%25E9%2599%25BD%25E7%25B3%25BB

・このブログを書くにあたり、復習がてら検索してみたら知らないことがたくさん出てきた。天文台でたくさんの知識を一度に取り込んだから一時的に「私は今だけ天才になった」と思っていたが、間違いだったらしい。まだまだ分からないことだらけだった。そりゃそうだね。

 

・野球界の話。

Yahoo!ニュース「【ロッテ】佐々木朗希が完全試合、巨人槙原以来28年ぶり」

【ロッテ】佐々木朗希が完全試合、巨人槙原以来28年ぶり 13連続奪三振の日本新とW快挙(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 これ、すごい。ロッテ本拠地で完全試合(相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利)した上に、19奪三振(19人の打者を3回ずつ空振りさせた)まで成し遂げたのだ。

 3年前まで高校球児だったのも驚きだが、高校球児時代から大船渡高校のピッチャー佐々木はすごいと有名だった。夏の甲子園岩手県予選では球速160km/hを叩き出し試合でも勝利を収めて決勝に進出したが、監督が「故障予防のため」として決勝試合には出場させず、当該高校は敗退し、高校に多くの批判が寄せられた。高校球児でその球速を出すのもすごいが、決勝試合に出場させない監督の判断もすごいし、その後に批判した人々の浅慮具合もすごいと思った出来事だった。

 投手の佐々木もすごいが、バッテリーを組んだ捕手の松川もすごい。プロ1年目で捕手として一軍入り、投手の佐々木に信頼される良きパートナーなのだ。投手は脚光を浴びやすいが、捕手は縁の下の力持ちとして目立ちにくい。彼の働きや能力も今後ますます楽しみだ。

阪神も開幕9連敗で止まって良かったね、と思っていたのだが、ロッテの完全試合でさらにニュースが舞い込んできて今年のプロ野球は賑やかで楽しいな。

 

・お布団(座布団)をかけてもらった猫

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